TALK SESSION 02 キャリア入社×新卒入社

キャリア入社

鈴木 康義Yasuyoshi Suzuki

メディスン開発センター 日本クリニカルサイト
日本クリニカルオペレーションズ&
MW部 MW室

2008年 入社

新卒入社

井戸 克俊Katutoshi Ido

ニューロロジービジネスグループ
メディスンクリエーションディスカバリー
ニューロロジー筑波研究部

2003年 入社

新卒で入社し、中枢疾患治療薬の創出を手がける井戸と、
外資系製薬会社でのキャリアを重ね中途採用でメディカルライティング職として
エーザイへ入社した鈴木。

エーザイという会社の持ち味や風土、中途採用ならではの視点、
さらにエーザイでどんな成長を遂げてきたかについて聞きました。

まずは、お二人の自己紹介をお願いします。

鈴木:メディスン開発センターでメディカルライティング業務を行っている鈴木です。主に臨床試験成績のまとめや臨床試験計画に関連するドキュメントを作成しています。具体的には、臨床試験の統括報告書や臨床パートにおける承認申請資料、承認申請後の照会事項回答、治験実施計画書の作成が主な業務となります。エーザイにはキャリア採用で入社し、10年目を迎えます。前職は外資系の製薬会社に在籍し、現在と同様、メディカルライティング業務に携わっていました。

井戸:ニューロロジー筑波研究所で創薬研究をしております井戸です。私は、てんかんを中心に中枢疾患治療薬創出の研究を行っています。既に発売済の抗てんかん薬で蓄積したナレッジを活かし、2010年に次世代抗てんかん薬プロジェクトを立ち上げ、リーダーを務めています。

鈴木:グローバルのチームですか?

井戸:日米欧アのメンバーから構成されるグローバルのチームです。ですからコミュニケーションは最優先です。疑問に思ったことはすぐに潰していき、メールも即レスを基本に心がけています。言葉がわからなくてもどんどん質問しています。

エーザイに入社する決め手となったのは
どんなことですか?

鈴木:前職の頃から「日本発の薬を開発したい」と考えていましたので、ひとつは日本の製薬企業への転職を志望していたこと、もうひとつはエーザイという企業がhhcという患者様貢献をしっかり実践していることが決め手でした。

井戸:私もやはりhhc活動への共感というところが大きかったですね。患者様とそのご家族の“喜怒哀楽”にまで寄り添おうとする理念に目が留まりました。

鈴木:製薬会社の“患者様志向”という考え方はどの会社にもあるものだと思うのですが、それを本当の意味で実践している。入社前にエーザイの企業サイトで、インドでのメモリークリニック活動について知り、自分もそういう活動を通して本当に患者様貢献している実感を得られたらいいなと思ったんです。前職の会社は外資系だったので、海外で先に開発が進められた薬剤を日本で後から開発することが多かった。そんな中、海外で使用されている新薬を日本の患者様にできるだけ早く提供したいという想いが募っていき、エーザイはそんな自分の想いが実現できる企業なのではないかと考えました。製薬会社が患者様志向という理念を提言していても、肝心なのはどこまで深く入り込んでいくかだと思っていましたから。

井戸:製薬会社は、患者様視点を掲げていることが基本だと思います。でもエーザイの場合は、その視点を薬にまで落とそうとしているんですよね。また、私はグローバルに活躍したいと考えていたので、海外研究拠点のある製薬会社に絞った就職活動をしていました。hhcの患者様貢献とグローバルというところがエーザイへの入社の決め手ですね。

hhc活動については、
入社後の実際の印象はいかがですか?

井戸:内心では「実際のところはどうなのかな?」と思っていました。でも、入社してみると、自分の想像を遥かに超えてそれが実践され、社員全体に浸透していました毎年新しい「hhcプロジェクト」が行われていますし、入社してすぐ、認知症患者様のところにボランティアに行ったり病院の先生にお会いしたり、定期的に疾患の勉強会を行ったり…と、私自身、さまざまな取り組みに参加しています。

鈴木:患者様の声を聞く機会も用意されていますよね。もちろん、自分から聞きに行くこともあるのですが、会社としてそういう場が提供されている。私は、抗がん剤による治療を受けている患者様のお話の中で、その辛さや悩みを聞いて、「じゃあこういう薬があったほうがいいな」とダイレクトに感じることができました。

井戸:創薬研究という観点からも、「hhc共同化」から薬まで落とし込んでいると思いましたね。患者様の現状や症状、辛さ、悩みを取り出して、しかもそれをまた創薬に落とそうとしているところが、ただのイベントになっていないと感じましたし、hhcに対して会社全体が意識を高く持っていました。それは、エーザイの大きな特徴と言えますね。

鈴木:机上の空論ではなく、リアルなところで患者様を目の前にして感じるのは、やはり日々の仕事に影響しますよね。何か仕事で模索している時も「そういえば、患者様がこんなことおっしゃっていたな」と思い出して、それをきっかけに詳しく調べて軌道修正することも多いです。

井戸:企業として、そういった「継続」って大事だなと思います。てんかんの患者様と寝泊りするツアーに、私も以前、患者様とそのご家族、医師、介護士のみなさんと参加したことがあります。夜になると気心も知れてきて、教科書には書いていないような体験を伺うことができました。私の仕事というのは、研究過程で複数の化合物の系統が走り、何万とある化合物をどう選び続けるかがとても重要な課題になります。そうした化合物選択をする度に、「一体どっちにメリットがある?」と考えるわけですが、その時の判断基準として「患者様がこうおっしゃっていたな」という言葉の数々がまるで道しるべとなって、優先度を決めることがあるんです。そういった意味で、研究の仕事においても患者様の「生の声」を聞くことというのは本当に大切なことですね。

エーザイの風土には
どんな特徴がありますか?

井戸:新人の時からでも「手を挙げればやらせてもらえる環境・風土」というのはあると思いますね。鈴木さんはいかがですか?

鈴木:私も、入社してすぐに「臨床」という大きな枠の中で「自由な意見を言えて、好きなことをやらせてもらえる風土」があると感じましたね。

井戸:臨床試験計画の中でもそう感じることはありますか?

鈴木:はい。抗てんかん薬の日本を含むアジアにおける部分発作に対する臨床試験を計画した際にも、臨床開発戦略や治験デザインについてあらゆる議論がなされましたが、それぞれ役割分担がありながらも自由闊達に意見できる場がありました。そして、自分が取り組む方向性について、臨床の開発計画について意見することが許され、自分の担当以外にも率直に発言することができました。そういったことはエーザイならではだと思います。前職では、いわゆる「役割と責任範囲」が徹底されていたのですね。でもエーザイは、「チームとして、何が価値最大化になるのか?」というところを非常に大切にしています。そのためには、役割にはこだわらないという風土があると思いますね。

2016年度から「end to end組織」となり、
探索からマーケティングまで一貫した組織になっていますが、
実際に仕事をする上での実感としてはいかがですか?

井戸:創薬研究の取り組み方が大きく変わりましたね。今までは、臨床と探索が一緒になった組織だったわけですが、そこに加えて、いくつかのマイルストーンにおけるポイントごとにコマーシャルの観点が入ってくるようになりました。「それは、実際の患者様の生活にどれくらいインパクトを与えるのか?」という鋭い視点が入ってくるのは私たちにとっても影響が大きい。創薬研究にとっても、自己満足や独りよがりの研究になりすぎることなく、本当に患者様のためになる薬剤を創るという意味で、非常に良い点がありますね。

鈴木:私は、ある種サポートの組織なので、実感としてはまだ少ないのですが、井戸さんの場合、マーケティングと研究では全く違う角度から見られていることがありますか?

井戸:そうなんです。マーケティングと研究がミックスされると、みんなもそういう発想になります。議論はなかなかタフなものになりますが、みんな真剣に考えていますよ。例えばてんかんの種類というのは数多くあるのですが、ただ単に「てんかんの患者様」という位置づけではなく、患者様をより細分化して真剣に見極めますし、全く異なる、より具体的な発想が入ってきますので。もともと症状改善剤を狙っていた領域に対しても早期診断・予防・根治治療という薬剤としての理想を追求しようとする話が出てきますから、私も周囲もアイディアの幅が広がりましたし、挑戦する風土がさらに築かれていると思います。

お仕事で印象に残っていることや
良い経験ができたと思うことは?

鈴木:抗がん剤を担当した時、「日本人と外国人の安全性の差」がテーマになったんですね。実施した試験において投与前の白血球数に違いがあり、日本人の方がリンパ球とか白血球を減少させやすいという事実背景について説明しなければならなかったのです。でも、どうやってその差を説明しようかというところがなかなか難しかった。そんな時、気軽な雰囲気でチームが集まっていろいろ話し合いました。そんな中で多方面から新しい切り口や、プロトコルでの外国人・日本人の試験の違いに関していろんな意見が出てきました。やはり、意見を交わすことで見えてくるものは大きいです。

井戸:これまで、探索研究を一通り経験できたことは自分にとってかけがえのない経験です。でもそれ以上に自分の成長機会となったのは抗てんかん薬の薬理責任者をやらせてもらえたことです。大前提として、自分が作った化合物が前進しなければ臨床試験はもちろん、承認申請を経験することなどできません。薬理責任者を務めさせていただいたからこそ、臨床試験の進み方や承認申請作業、薬価交渉、コマーシャル組織との連携などの貴重な経験を積むことができ、社内外のネットワークも飛躍的に広がっていきました。この経験は、研究過程において疑問が出れば関係者に意見を求め、探索研究に活かせるようになりましたし、より広い視点から探索プロジェクトを俯瞰できるようになったと感じています。

鈴木:エーザイでは、例えそれが海外主導の業務であっても、「日本はどう思う?」と日本の意見がちゃんと求められ、重視される。治験の総括報告書について海外主導でグローバルのテンプレートを作成した際も、日本からのコメントの大半が反映され、反映されないものについては詳細な説明が書かれてありました。グローバルに対等な立場で仕事ができる風土は、エーザイならではですし、良い経験ができていると感じます。

井戸:薬理研究者として目的の化合物を最短経路で発見するため、またユニークな化合物を見つけられるよう独自のスクリーニング方法を考案しながらスクリーニングを繰り返していくのですが、2010年から次世代抗てんかん薬創出プロジェクトのリーダーを務めている中で、最後の一品を選択した後に毒性で落ちてしまったという苦い経験があります。臨床の寸前まで行き着いていて「あと一歩」というところだったので大変落胆しましたが、「もう一度やらせてください」と願い出て、毒性を回避するための手がかりがどこにあるのかをチームメンバーが粘り強く探索しました。その結果、毒性回避のスクリーニング系を確立することに成功して、化合物を再探索することで課題が「スーッと抜けていった」んです。言葉ではなかなか言い表せないような感動でした。

鈴木:それはどうやって成し遂げられましたか?

井戸:新しいメンバーがチームに入ってきたことがきっかけではありましたが、チーム全体の粘り強さがあったからこそ成し得たことだと思います。本当に感動しましたね。

最後に、エーザイの新卒・キャリア採用に
応募しようと思っている方にメッセージをお願いします。

鈴木:「日本発の新薬開発に携わり、世界の患者様に貢献したい」と考えている人には、ぜひともエーザイに来てもらいたいですね。“ブランディングの中枢に携わる”仕事というのは数ある製薬会社の中でもそう多くはありません。エーザイは手を挙げればいろんなことに挑戦させてもらえる会社ですから、何かを挑戦したい人、発揮したい人にはまたとない環境が整っていると思います。

井戸:研究職というのは新しい領域にチャレンジしていくことばかりでそこが面白いのですが、未知なる故に予想しないトラブルも多く、「薬を創りたい」という情熱がないと前に進みません。それでも薬が創りたい!という人には、ぜひ入社していただきたいですね。私自身がそうだったように、エーザイは手を挙げればそれに真摯に応えてくれる会社です。エーザイで一緒に働けることを楽しみにしています。

  • TALK SESSION 01 抗がん剤への想いを語る
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