新卒で外資系コンサルティングファームに入社し、さまざまな業種のセキュリティに関する課題解決に携わってきました。クライアントと接するうちに、「自ら考えた仕組みが現場でどのように運用されているのか見てみたい」という気持ちが沸き上がり、転職を決意しました。事業会社の求人はIT部のセキュリティ担当が多い中、エーザイが募集していたポジションは"DX推進担当"。他社と違っておもしろそうだな、と興味を惹かれました。選考を通じて、大企業でありながら本気でデジタル変革を起こそうとしている気概に惚れました。
私が所属するテック スクワッド（Tech Squad）は、システム開発や運用の内製化とDX推進をミッションとする少数精鋭の技術部隊です。キャリア入社メンバーが大半を占めていて、良い意味で「染まっていない」オープンな組織といえます。ほぼ100%リモートワークを実現しているほか、業務に必要な最新スペックのPCを利用でき、最先端のデジタルツールを用いることができるため、非常に柔軟でストレスフリーです。初めての転職で不安がありましたが、まったくの取り越し苦労だったことが、入社前後のギャップといえるかも知れません。また、テック スクワッドでは、セキュリティ・プライバシーだけでなく、システム開発、Web開発、UI/UX、データ分析、クラウドインフラの構築・運用など、多様な技術領域の専門家が在籍しています。高い専門性を有するメンバーとフラットに議論し、これまでにない観点やイノベーティブなアイデアを生むことができます。
エーザイはスマホアプリやWebサービスを通じて、お客さまから多くの情報をお預かりしています。PHR（Personal Health Record）を活用して、より高価値な情報提供や新たなソリューション開発へつなげるために欠かせないのが、匿名化処理と呼ばれる技術です。私はそのプロセス定義や匿名化の実行環境を構築する「PHR匿名化プロジェクト」を推進しています。「お預かりした情報を分析・活用して、患者さまや生活者さまを含めた皆さまの生活をより良くするサービス」を提供することは、中期経営計画にも直結する、とてもやりがいのある仕事です。
エーザイでは今、IT戦略策定からシステム運用に至るまで、外部委託先に頼っている業務が多くあり、内製化が課題となっています。私の目標は、短期的にはその内製化推進のために、セキュリティ・プライバシー領域を中核にほかの技術領域の知見を広めながら、製薬ビジネスの理解を深めることです。長期的には、費用対効果の観点で合理的に内製化が図られた開発体制をつくり、生活者の皆さまに愛用いただける「イノベーティブでカッコよくて使いやすい、エーザイお手製のソリューション」の開発にチャレンジしたいです。ITとビジネス両方の視点を持った人財が求められており、私が目指す姿もそこにあります。大規模な変化を繰り返しながら全社を挙げてDXに取り組むエーザイは、先進的で高難度なプロジェクトが多く転がる「おもちゃ箱」のような環境です。多様な技術領域のエンジニアやコンサルタントの皆さま、私たちと共に最先端の技術で変革を推進しませんか。