地域連携で切り拓く。新しい認知症診療体制の構築に携わる信念

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近藤 敦美 エーザイ・ジャパン  ADF推進本部 hhc Area Coordinator 2015年入社(所属は2023年12月時点のものです)

地域連携で切り拓く。新しい認知症診療体制の構築に携わる信念

2015年入社の近藤 敦美。MR職を経て、2020年からhhcエリアコーディネーション部の立ち上げメンバーとして参画し、認知症領域の専任として、新薬の投薬体制の整備や早期認知症診療体制の構築に携わってきました。常に前向きに仕事に臨んできた近藤が、hhcエリアコーディネーターの役割ややりがいを語ります。

認知症ケアの新枠組みの構築。早期認知症診療体制と地域共生エコシステム構築に向けて

私が所属しているhhcエリアコーディネーション部は、認知症領域を担当している部署の中でも、実際に現場に出て、担当エリアの医療機関や自治体、行政との連携を図る役割を担っています。

具体的な取り組みは三つあり、一つめが、認知症の新薬(以下、本治療薬)の病院内での投与体制の整備です。本治療薬は、アルツハイマー病の進行を抑制し、日常生活機能を維持する効果を示す治療薬として、初めて承認された薬剤です。

認知症の大半を占めるアルツハイマー病はアミロイドベータというたんぱく質が脳内に蓄積すると言われ、この蓄積度合を調べるには、アミロイドPETや脳脊髄検査という検査が必要ですが、検査費用が高額であったり、身体的負担があったり、課題があります。

また、そのような中、早期かつ適切な診断の重要性を考慮して、医師やメディカルスタッフと協力しながら診療体制の整備を慎重に進めています。

取り組みの二つめは、早期認知症診療を目的とした地域連携の構築です。現在本治療薬を導入出来る施設は大学病院や基幹病院等に限られますが 、MCI(軽度認知障害)の多くの方が最初に受診するのは、地域のかかりつけ医です。本治療薬が対象となる早期の段階でスムーズな地域連携体制を構築することで、本治療薬を必要とする少しでも多くの当事者様やそのご家族にお届けすべく活動しています。

そして三つめとして、本治療薬の投与対象外となった方や認知症を発症する前の方なども含めた、全体を包括した地域エコシステムプランの構築に取り組んでいます。「もの忘れかな」と思っても、多くの人は受診をためらい、症状が進行してから初めて医療機関を訪れるのが現状です。

認知症は誰にでも起こり得る病気。血圧のチェックと同じく、日常的に脳の健康数値に気を配り、気軽に医療機関を受診できる環境づくりをしたいと考えています。脳の健康に意識を向けていただくためには、脳の健康度セルフチェックツール「のうKNOW」(非医療機器)のようなアプリケーションの活用も有効手段のひとつだと考えています

さらに、本治療薬の投与対象外の方や中等度以降の進行期にある患者様に向けた、QOLを高めるための認知症ケアシステムの提供にも力を入れ、自治体や行政とも協力してきました。私は埼玉県を担当エリアとして、これらの取り組みを進めています。

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人と環境の魅力に惹かれ、エーザイへ。MRとしての成長を促した患者様最優先の哲学

幼いころから天気図を見ることや空を眺めることが好きだったこともあり、大学時代は理学部で地学の雲科学を研究していました。ただ、就職活動で重視していたのは、「何をするかよりも、誰と働くか」。特定の業界へのこだわりはありませんでした。

エーザイとの出会いは思いがけないものでした。東京で開催されたある会社の説明会に参加したことがあったんです。地元が北海道なので、せっかく上京するのだからと、同時期に説明会を開催している企業を探していて見つけたのがエーザイ。説明会に足を運んだところ、人事の方がとても人柄が良く好印象であったのと、会社の雰囲気が自分に合っているような気がして強く惹かれました。そこからの選考が本当に速くて、あっという間に入社を決めました。

社風や職場の雰囲気は入社前に想像していた通りで、「誰と働くか」を重視する私にとってふさわしい環境だと感じています。また、入社してからは開業医や基幹病院のMRとして従事し、医師と理想的な向き合い方ができたのも、患者様とそのご家族を第一に考えるhhc理念を掲げている当社だからこそです。

患者様への貢献を実感したこんなエピソードがあります。入社2年目に、在宅医療に力を入れている、ある消化器内科医の医師に出会いました。その医師が在宅診療をしている患者様の中に、発作が止まらない患者様がいました。その患者様は身体がうまく動かせず、外来の診療を受けるのが難しい状況でした。

MRである私に相談してくれた医師は「どうすれば患者様を助けられるか」と長い間悩んでいたそうです。エーザイの抗てんかん剤の有効性や安全性について確認できたことで、投薬を決断され、結果的に患者様の発作症状の改善につながりました。

医師からも喜ばれ、大きなやりがいを感じましたし、そのときに芽生えた「顕在化されていないニーズを見つけて、困っている人を助けたい」という想いが、いまでも私のモチベーションになっています。

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エーザイのコア領域である、認知症領域をけん引する一員であることが誇りに

私が現在所属しているhhcエリアコーディネーション部は、2020年4月に発足した比較的新しい部署です。新薬開発が順調に進めば、認知症診療のパラダイムシフトにつながると期待される中、新しい認知症診療アプローチを広めるためのコーディネーター的役割や専門部署の必要性が高まって、立ち上がりました。

私は発足時からのメンバーで、当時は全国で19名ほどの組織でしたが現在は全国では当時の約倍のメンバーに拡大しています。

入社以来、一貫してMR職を務めてきただけに、新設されるhhcエリアコーディネーション部から声がかかったときは正直驚きました。ただ、エーザイは認知症領域の新薬開発の先駆けとしての強い思いやこだわりがあることは知っていました。また、これから日本事業のコアを担うであろう部署の立ち上げメンバーとして選ばれたことをいまはとても光栄に思っています。

MR時代と同じく、いまも脳神経内科や精神科、脳神経外科の医師と日々コミュニケーションを取っていますが、認知症領域の新薬を取り扱う立場として、医師の興味関心の高さや需要の大きさを身をもって実感しています。

私はもともと知的好奇心が旺盛なため、たとえば前日の学会で発表されたばかりの最新情報をもとに仕事ができること、さらにその知識をもって医師やメディカルスタッフに情報提供を行うことで、医療の発展に貢献できている現在の仕事に、大きなやりがいを感じています。

一方、hhcエリアコーディネーション部の立ち上げメンバーとしては、常に最終目標は何か、それに向けて何をすべきかを考え、率先して行動を起こしてチームをリードすることを意識しています。また、埼玉エリアを担当しているMRや統括部長と連携して活動する機会も多いので、共通の目標に向かってチームをマネジメントする能力が着実に身についていると感じています。

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見据えるのは、グローバル。海外の認知症領域の体制整備にも携われる存在に

いずれはグローバルで活躍できる人材になりたいと考えています。いま国内で取り組んでいる活動で一定の成果を出すことができたなら、次はアジアやラテンアメリカで、普及に貢献することが目標です。

日本での本治療薬の上市準備における成功体験を活かし、アジアやラテンアメリカでの投薬体制の整備に展開していきたいですね。

また、風邪やがんと同じように、認知症は誰もが発症する可能性のある病気です。この事実に対する認識を広め、できる限りの備えを整えることで、皆が認知症を理解し、より効果的に対応できるような社会を築いていけたらと考えています。

エーザイ社員のロールモデルとなることも、私の目標のひとつ。「ライフワークバランス」という言葉がありますが、私は人生を充実させるための方法として「ワークインライフ」の考え方を大事にしてきました。年間15日以上の有給休暇を取得するよう心がけるなど、人生の中に仕事があるという考えにもとづいて、「ライフ」を楽しむ一方、「ワーク」において高い成果を出し続けることで模範を示し、組織の成長に貢献してきたいです。

エーザイは、新しい挑戦が好きな人にとって最適な環境だと思います。また、hhc理念に沿った仕事ができることも魅力です。当社では、患者様やそのご家族と時間を共有する「共同化」の場を設けていますが、そこで感じたことが日々の原動力になっています。

薬の開発や販売だけでなく、医療や生活の周辺領域の整備に貢献できるのもエーザイならでは。hcc理念に共感して入社してくださる新しいメンバーとともに、理想の未来をいっしょにつくっていけたらと思っています。

※ 記載内容は2023年12月時点のものです

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